マヤとアステカ
中南米の文明は以外とごっちゃになっている人が多いんですが。代表的なものにインカ、マヤ、アステカがあります。ティオティワカンさらにオルメカとなると聞いたことないなぁと言われそうですね。アメリカ(南北アメリカのこと)文明・文化は好きな人はとても好き、何回も旅行・調査に行ったり、中には移住してしまう人もいます。しかし大方の人たちには漠然としたイメージは持っているけどよく知らない文明かもしれません。・・・インカだけ南米ペルーの文明、他は中米の文明
マヤ文明はメキシコ南部からグアテマラ、ホンヂューラス、ベリーズなどにまたがる都市国家群です。際立った特徴があります。それは、中央の権力が存在せず有力な都市とそれに従う小都市という構造が最後まで続いた事でしょう。また鉄器を持たず非常に高度な石の文化を築き、天文学、数学などが発達した歴史を持っています。
アステカ文明は現在のメキシコシティに栄えた文明ですが、マヤよりは時代は後になります。マヤと似ているのは石器の文明であり、鉄器はなく青銅器も道具よりは装飾品であったことです。大きな違いは中央集権体制であったことです。
6. AD 755 マヤのリンテル Lintel showing a Maya ruler
現在のメキシコとグアテマラの国境にあるヤシュチュラン遺跡。強力な王で会った”Bird jaguar Ⅳ/ 鳥ジャガー4世”時代のリンテルがあります。リンテル/ lintelとは古代の建築物で2本支柱が立ったいるものの上に水平に置かれた石があるんですが、その石の事をリンテルと言います。向かって右の像が鳥ジャガー王です。
自分がこれをハイライトとして取り上げる理由はこのリンテルの持つ価値だけではなく、実はこのヤシュチュラン遺跡の現在の調査発掘チームの責任者(つまり団長)が10代の頃からの親友だからです。このリンテルについても多くの事を教わりました。
7. AD776 マヤの都市国家コパンの創始者像 Portrait head
都市国家Copanの創始者K’inich Yax K’uk’ Mo’の像
彼の死から350年ほど後に掘られた像
8. AD1400-1521の頃 アステカの神の面 Deity mask
9. AD1400-1521の頃 石の箱 Stone box
実はこれは箱の一部なんですが、描かれているのはアステカの雨の神トラロック
ツボから水を流しているの見えますか?
BGM by musmus